スケッチのやり方

スケッチについて(20230313) 


スケッチをやりましょう。

東京は3月の半ばなのに、すでに20℃前後に上がり

暖かくなって、スケッチもしたくなりました。

水墨画をやっているのに、スケッチも必要ですか?

答えはそうです、必要です。

スケッチの過程は自然観察の過程でもありますので、水墨画を書くのと同じく

楽しくやればいいです。

ただし西洋画のスケッチのやり方とは異なります。

でも、共通点は同じです。

つまりスケッチをやる目的にあります。

水墨画でもスケッチをやる目的とは


どこかで読んだ記事か忘れました。

その記事の最初は「日本はスケッチ後進国だ」と

印象に残ります。

後進国とは、欧米に比べて言っているのかどうか

わかりません。

そもそもスケッチは、絵描きさんにとって対象の観察する手段で、

眼・手・脳同時に働くものです。

スケッチは形態に関係するので、

美大などデッサンの授業を受けてプロの画家とは違って、

造形の訓練を受けてこなかった人にとっては

むしろ形態の把握においてよい訓練になります。

いぜん見かけた水墨画家(美大卒ではない人)の作品に

このような印象がありました。

なんとなく書いてはいますが、形は骨抜きのような感じで

言葉では説明しにくいですが

要はしっかりした形になっていません。

言いたいのは、美大卒ではなくでも

スケッチを通じで造形の訓練ができるわけで

そういう意味ではおおくやったほうが美大生に負けない

造形力を身につける。

スケッチ、上手か下手か重要ではない

スケッチは画家の作品制作の素材でもあり、

見せるものよりも画家のメモと位置づけするべきでしょう。

よってスケッチの上手・下手などに関係なく、

下手なスケッチでも構わないでしょう。

あまり下手だと意識しすぎて余計スケッチしたくなくなる。

とにかく、書く喜びだけ覚えましょう。

下手でもそのうち書けば書くほど上達していくはずです。

本日、スケッチのやり方について簡単に紹介します。

道具の準備

あまり道具に拘る必要がないですが、

筆、ノートあればすぐできるでしょう。

(1)筆 

私はよく次の2つを使っています。


    ・万年筆かゲルインクボールペン。

百均(ダイソー)。しかも5本セット。愛用してます。

    ・ぺんてるの毛筆ペン(中字)カートリッジ  文房具コーナー大抵おいていると思います。
     

    ・水筆 百均水彩用も可。

    ・顔彩 百均の水彩も可。

    ・鉛筆、消しゴム 私は使っていませんが、初心者なら用意したほうがいいかもしれません。

  (2)紙


    ・スケッチブック 百均にもありますが、maruman以外だと使いにくく、とくに薄くて滑りやすいものをやめましょう。上手になったら専用のやつ(世界堂さん)を使ったほうがいいと思います。

  (3)椅子


  100円のやつよりもこちらの方は長期間わたって疲れ感なく、

おすすめ。

少し値段が上がりますが。

釣具店の野外用椅子もけっこう心地よいです。

あとは練習、実践のみ

1、線画を意識すること

スケッチの基本は、線画です。初心者は最初迷いが多く、

最初は鉛筆を使って構いませんが、

馴れたら万年筆かボールペンで直接書くといいでしょう。

むやみに陰などを塗る人がいます。

しかもそこをリアルに描こうとしています。

それは違います。

水墨画のスケッチのやり方ではありません。

ちゃんと先生に聞いたうえでやるべきです。

とにかく線を意識して書くことです。

線とは、洗練されたもので、それぞれ意味があります。
むやみに描くものではありません。


きれいな線を描けるになるまで、練習のみ!

2. 自己流でやらないこと

芸術は創造するもの、

と思っている人は少なくないはずです。

それは間違いではありません。

しかし古今問わずすべての芸術はゼロから生まれたことなく

何らかの要素を踏襲した上で作られたはずです。

名作を残した画家を見ればわかると思いますが

みないい加減、適当にやったものではなく

一定のルールや規範があります。

名作と呼ばれるそれなりの理由があります。

あなたはわからないだけです。

かっといっていろんな本を読んで

勉強したつもりであっても

けっきょくどうすればいいのか混乱に陥ってしまう

無用な本を読む必要はないです。

3 身近なものから描こう

スケッチは眼の訓練にもなります。

馴れていなければ、

お家の植木鉢や近所の植物を描いてみるといい。

いきなり風景を描きに出かけたり

おおきなスケールや

動いている動物を描こうとしないことです。

静的、小さなものからやるのが無難でしょう。

馬鹿にしてはならない。

一つの小さなスケッチでも

「面白い」「可愛い」「個性的」とよばれるまで

頑張ってください。

水墨画と同じ

2,3枚しか書いていないのに

「一生懸命頑張って書いたよ」とかいうやつがいる

とんでもない勘違いだ。

ぜんぜん数足りないよ。

4 水墨画に持っていけそうなスケッチ

スケッチしたもの、

水墨画の素材として使えるとベストです。

なので

スケッチする前に構図やポイントをちゃんと絞ったうえで

するといいでしょう。

ただ書く、描いただけではなく

後々のことも考えたほうが造形の練習のみならず

水墨画制作の素材にもなるなど

一石二鳥、非常に効率がいいわけだ。

▲公園のサクラスケッチ。毛筆(ぺんてる使用)これなら水墨画にも使える。

線画強く意識して書いたもの。

▲水墨の竹を描くが、これが原点でもある

紫木蓮、線画の上著色すると、イメージに近い

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白木蓮、ぺんてる